認知症と共に生きた母
認知症と生きる母
在宅生活8日目の朝
父の元へ旅立ちました。
享年77歳
10月9日に脳内出血を発症し、右側の脳は機能しなくなりました。
30歳代の健康な男性でも即死の状態だったそうです。
3日、7日の山を超えて、悪いなりの安定期に入りました。
入院当初から、帰りたい、帰りたいと訴えていた母の願いを叶えることができました。
母の望んでいた状態での帰宅ではありませんでしたが、実現することができました。
(私は悔やまれてなりません。)
母が倒れてからの3週間ほどが、私はとても精神的辛かったです。
あれだけ震えていた母の腕はもう、簡単に動いていました。
母の意思ではなく、全介助で。
会話もできない母
肉体は無くなっても、魂は生き続ける。
そう信じていても、まだまだ未熟な私は理解することが難しいです。
母の身体に触れながら、感謝が溢れ出てきました。
自宅に戻り、多くの方が母の様子を見にきてくれました。
「お嫁に来た時、一番親切にしてくれたみっちゃん」
「引っ越して来た時に、一番親切にしてくれた増田さん。」
ありがとうの言葉をたくさんの方から頂戴しました。
母は、今まで多くの方にありがとうを伝えて来たのだと思いました。
「この人は、苦労した人やった。」と、話す方も多くありました。
私は、母の身体に触れながら、もう、我慢や苦労はしなくてもいい。
ありのままで生きたらイイんだよ。
誰かのためにの前に、自分自身を最優先したらイイんだよ。
テキトーでイイんだよ。って。
こっそりくれたお小遣いやお米
こっそり外食もしたね。
母の新しい人生が始まります。
母の魂は私の中で生き続けていると実感するまで、私は走り続けます。
65歳の時に診断されたので、12年認知症と共に生きてきました。
認知症と共に生きた母。
本当にありがとうございました。
認知症になっても出来ることたくさんあるんですよ。
と、母は大勢の方に話して来ました。
母よ
いつまでも、これからも大好きです。
毎日、悔いのないように暮らします。
丁寧に、丁寧に
最後まで、読んで頂きありがとうございます。
明日は、お通夜です。
私は、どんなドラマを演じようか。