認知症と共に生きる 胸の痛み

心臓発作か・・・
パニック障害か・・・

久しぶりに夕刻に一人で買い物に出かけた。
冬至を前に、色々と整える時間にしたかったから。
お世話になった方へのお礼であったり、来年に向けての段取りのために

そして、母の49日法要のことで、準備する必要があった。
遺産相続の話をする日が近づいてきているのだ。

どんな気分かって・・・
ドキドキ、ワクワク。
そんな感情はない。

バクバク、きゅーって、感じ。
・・・心に痛みを感じた。
じんわりとくる、心の痛み。
買い物しながら、仕事の連絡もしながら、その痛みを紛らわしている。

「田中さんは、優しすぎる。」
って、言われた。

そんなことないよ、優しいならもっと母のお金に興味を抱くべきだった。
母を救えたかもしれないのに。
「面倒なことに関わりたくない。」「妹とのお金の話はいやだ。」という私のワガママで、母なりの心豊かに暮らせる環境を準備してやれなかった。申し訳ない気持ちでいっぱいだ。
その無念に胸が、きゅーって。

いや、違う。
違うのはわかっている。

妹という自分以外の存在の思考に対して、胸が痛んでいるのだ、とうっすら気づいている。なぜ、そんな思考になるのかが理解できない。彼女の思考と行動に胸が痛い。
その人を変えることはできないが、どうして「医療保護入院」という選択を強行したのか。

母は、本当に精神状態がおかしかったのか?

医療保護入院とは、精神障害のある方を本人の同意がなくても、精神保険指定医の診断と家族などの同意に基づいて入院する制度。
その提案があったのが、2年前の年末。私は、子どもたちに相談した。

あの頃にタイムスリップしたい気持ちもある。
でも、私には天命があるので、戻らない。

戻りたくない。

戻ってしまえば、
私の夢
生きる意味がなくなるから、戻らない。

ここ数日の不調が、娘にシンクロしてしまい無気力になった娘からのSOSがあった。

もっと、母に触れていたかった。
もっと、母と嬉しいことや悲しいこと、辛いことを共有したかった。
でも、母のことが好きでなかった自分を知っていたから、できなかった。
娘には、その後悔をさせたくないのだ。

幸いにも娘からは信頼されている。
だから、シンクロするのだろう。
孫2号が眠りに入り、孫1号も眠りに入りかけたので帰宅しようとした時に娘から

「ハグしとく?」と。
(待ってました!)

しっかりとハグしていると、孫娘がその私たちをあの小さな腕でハグしてくれるではないか。
なんて、あったたかいんだろうか。
流石、人生3回目の孫娘。笑

女3人いれば、なんとかなるさ〜って。私の口から、そんな言葉が漏れ出た。
「いえ〜い」って、みんなで両手繋いで両腕あげて、笑顔になって。

もう少し、待ってね。もう少しで落ち着くから。
娘も複雑な気分なのだろう。
不登校の時に、妹にはお世話になったと。
でも、祖母のお金の件については、納得していない。

そんな恩義を感じている娘の気持ちに寄り添いながらも、母の無念はたまらなく辛い。

胸の痛みからの解放
節分までには、解決するだろう。

心の病は、孤立や孤独感も大きく影響しているだろう。