ハコとひと
閉会後、2人の女性と1名の男性が私の元へ駆け寄って下さいました。
場違いかと思った衣装が、功を奏したわ。笑
(皆さんスーツ姿。モスグリーンのニット姿の私)
今日は、令和5年度滋賀県認知症フォーラムに発表者として登壇させて頂きました。
お題は、『ハコ』より人。小さなことの積み重ね 若年・軽度認知症の人の居場所づくり「だんない、だんないカフェ」の取り組み
聴講者は、医療・介護福祉関係者、当事者とご家族など様々でしたが、総勢200名ほど。
日頃から大切にしていることを発表しただけなのですが、私のところへ興奮状態でお見えになったのが、冒頭の3名でした。求めもされていないのに名刺をちゃっかり渡す私も興奮状態。
(興奮状態のため名刺のデザインはスルーされる。笑)
某看護学校の先生から熱い感想を頂きました。
『デザイン大事ですよね〜』
『お話の内容もとても勉強になり、学生にもしっかりと伝えます!』
お話しした内容を要約します。
認知症があっても、なくても、
【誰もが個性のかたまり】であるということを基本に失敗しても、しなくても楽しい時間を過ごすこと。(凸凹があって当然)
当事者が心地よいと感じる時間を共有することは、その場にいた人に安心感と氣づきを与える。
催し(コト)や場所(ハコ)があれば認知症ケア・啓発が成立するのではなく、そこに集まる人の温かい心や言葉、優しい表情がその場(ハコ)をつくり、それが最も重要だと考えています。
場や建物(ハコ)があるから集まるのではなく、
そこに集まる人が最も重要。
認知症への不安や戸惑い、偏見を少しでも解消するには、その日限りの関係性ではなく、” 継続的、意図的に繋がり続けられる仕組みを構築 ” する。小さなコトの積み重ねが重要です。
そして、一見 無駄と思えるような 小さな、小さなコトの積み重ねをどれだけ ” 継続 ” できるか。
建物や場所(ハコ)がなくても、人の繋がりや温もりが「ハコ」を作っているとも考察しました。
つまり、空気感が「ハコ」だとも考えられます。
集まるひとの今までの経験値や人間性が、優しくて、温もりあるものであれば心地よいハコができるのです。
行政や介護保険事業所だけでなく、企業や地域住民とも協力し、『共に暮らしやすいまちづくりをデザインする時代』に入ったのではないでしょうか。
「認知症」を自分ごととして捉える人を増やすために、より一層の社会への周知が必要であります。
なんて、偉そうなことを話したわけです。笑
次回は、チームオレンジコーディネーター研修の講師として登壇します。(これは、仕事。)
このような発表の場を頂けることが、益々、私たちの構想に磨きがかかると実感しています。
2024年はチムオレンジにも関わりつつ、企業とのコラボレーションを視野に入れた動きをしていきます。
デザインの力を活かしながら、
社会課題を解決する。
このような機会を頂けたことに心より感謝しております。
(妹が社会復帰したら、母同伴の活動を再開するか・・・)