受援力

musubi

認知症の状態であっても、
なくても、住み慣れた地域で暮らし続けることができる社会を目指す。

認知症カフェを企画運営して、
今年で8年目。
「認知症という症状」を
自分ごととして捉え、30年。

なんの資格もありません。
あるのは、経験値だけです。笑

認知症キャラバンメイト
チームオレンジチューター
チームオレンジ
マフマフおおつ(認知症マフ)

様々な活動をする中で、
「福祉臭」「支援臭」があると感じています。
「支援する側、される側」介護保険制度が導入され、益々そのような風潮が強くなったような気がします。

お互いさんで良いと思うんです。

でも、多くの人は、誰かに頼るということを避けます。

「迷惑をかける。」
「気を使う。」
「申し訳ない。」
「ごめんなさい。」
「ありがとう。」

母が多く使う言葉です。

私は、「認知症の症状」は、まだありません。
しかし、鬱の状態になった経験はあります。

だから、わかるんです。
「誰かに頼ることができない。」
「頼りたくない。」
「頼ってもムダ。」
そんな気持ちもありました。

今は、違います。
1人で出来ないことも沢山あるし、人は1人では生きていけないと知ったから。

助けてもらう。
誰かを頼る。

お互いさんなんです。

知らず知らずのうちに、
誰かを助けていることもあるし、
頼られていることもある。
自分の知らないところで。

専門用語では、
《受援力》というそうです。
援助を求める力 
頼るスキルです。

認知症の状態になったから、
急に誰かに頼る!
あり方を急に変えることは出来ません。

頼り、頼られ。
誰かの役に立つ。

かけがえのない毎日を
心穏やかに過ごせると素敵だなと思います。

musubiでは、
そのような関係性をこう表現します。

温かく、ゆるく、掬ばれる。


両手で
そっと水を掬う(すくう)ように
両手で
優しくおむすびを掬ぶように

誰かの心が、
す〜っと楽になるとイイな。

ただそれだけなんです・・・