介護と子どもの人生

母は認知症と診断され、10年以上過ぎました。この半年で驚くほど進行しています。

スマホを操作できる時とできない時があります。
(ほぼ出来ない日が多い)
時間の感覚がわからない時もあります。

ある朝の5時、母から親友に電話をしていた記録が残っていました。
妹は、お詫びのために電話をしました。

すると、その友達から「2月1日堅田の平和堂で会う約束をしている。」と。

妹は、母が電車移動できないこと、認知症であることを伝えました。
母と親友の約束は、実家へお越し頂くことで丸く収まりました。

8年ぶりの再会になると思います。私はとても嬉しくて、嬉しくて。
もしかしたら、その電話がなければ、もう、再会することはなかったのかもしれない。

記憶がなくなっていく母。
素敵な記念撮影ができるとイイな。

今年になって、妹との距離が近くなっています。母の介護、妹の再就職のために色々と相談しています。『関係性が良くない。』と思い込んでいる私のブロックが少しずつ外れているからだと思います。

「全ては一つ」

〈子どもの人生を親の介護で変える必要はない。〉と私は考えています。
夫婦でもそうです。
自分軸で、自分のあり方や生き方を大切にし、
” 人生の一部に介護がある ” と考えると生きやすくなると思います。

再就職が決まれば、レスパイトとして、ショートステイを使うのも一つ。明日からでも、私が母と同じ部屋で寝ることが妹の助けになるのなら、それもあり。
ADLが下がることを覚悟して。

妹が鬱に戻ることだけは避けたい。

妹も母がいないと寂しいだろうし。
母も妹がいないと寂しいだろう。

でも、いつかは終わりがきます。

母の5年、10年の残りの人生と
妹の残り30年の人生とどちらが大切なのでしょうか。
同じ命なので、どちらも大切です。

「母を看取ったら、一人」そう思おうと、私は胸が苦しくなりました。

雪の下の野菜のように、美味しく、甘くなっている。
私たち姉妹の関係性。

「もう少し甘くっても良いかなぁ」と感じる今日この頃です。

今日も良い天気の滋賀県大津市です。
では、楽しい1日をお過ごしくださいね。