母の思いやり

認知症の母と表現することは避けている。
「認知症の症状がある」
「認知症と診断されて」と、
話すようにしています。

風邪を引いたら、
「風邪を引いた田中です。」と紹介するのでしょうか?
ガンと診断されたら
「がんの田中です。」とは、紹介しないですよね。

母に変わりはありませんから。

この半年で症状が進行しています。

お華のお稽古のため、妹は終日留守。私は母の見守りのため実家です。
パーキンソン病のため動きが鈍くなり、動きが固まることもあります。その苦痛で認知症の周辺症状が酷くなり介護量がとても増えています。改めて、日中独居は不可能だと感じました。

そんな母が、台所でゴソゴソとしていたので気になる様子を見てみるとスーパーの袋にお米を入れています。いつもの母です。
母「今日のお礼にな。」

▼母の思いやりとお米が入った袋


午前中は、不穏でどうしようもなかったのに・・・おやつとコーヒーでほっこりしたのか、いつもの母に戻っています。
(スイッチが切り替わる。)

その日、その時で、
不安に波があります。
それも、人それぞれ、
その時それぞれ。

関わる側の感性が重要になります。
そして、覚悟も重要になります。
妹と母とは、7年間寄り添って暮らしてきました。
その母の命もそろそろ覚悟が必要な段階だと思います。

ケアマネージャーからは、妹のレスパイトのためにショートステイの利用をご提案くださいます。
私もその方が良いと考えます。
なぜなら、万が一の入院や死別になった時の妹の状態を考えると、少しだけでも負担軽減をするための練習にと考えるからです。

いや、お節介かな。

母の不安や不穏を一旦、薬で抑えてみるそうです。
私の覚悟は、母が亡くなった時、妹とどのように関わっていくのか。
ある程度、覚悟が必要かな。

それぞれの生きる道。
深く考えすぎないように。

実家の方は、天気が荒れてるみたいです。母はデイケアへ行く日。

リハビリのために。
身体のリハビリより、心の安定を願うばかりです。