認知症の介護者 家族

65歳以上の高齢者の半分以上が一人暮らしで生活をしているそうです。

また、認知症の症状があって、一人で暮らしている方は、多くいらっしゃいます。
その割合の予測が、2025年22%、2040年23%だそうです。

(あまり、上がっていないのが少し不思議)

認知症の高齢者の4〜5人に1人が一人暮らしということになります。

友人の母親も、その一人です。
ご飯を食べたことも覚えていない。
友人が昼間に顔を出して、犬の散歩とゴミ出しをしたことも覚えていない。

毎日2〜3回以上電話が入ります。

「今日来るの?」と。

この1年で、数回転倒しています。
最近もベランダで転倒したようで、肘に大きな擦過傷がありました。
本人は全く覚えていませんでした。

認知症の症状のある方と同居になると色々な苦労があります。
水の出しっ放し。
鍵をかけずに出かけてしまう。
道に迷うなど。

そのような状態にイライラする家族の表情や言葉にまた、当事者の方は、不安になったり、自信を無くしたりします。母も、自宅で生活している頃はそうでした。

妹に叱られてね。
「あの人は、お父さん(旦那)にそっくりや。」と母は怒っていました。

多様性を認める社会として、「ちょっと忘れっぽくなった個性」
家族だからこそ、そんな風には認められないのが現状です。

記憶には、エピソード記憶、意味記憶、手続き記憶があります。
しかし、感情を伴う記憶は別ルートだそうです。

認知機能に障害が生じることで、生活にさまざまな支障が出ていきます。
例えば、同じことなんども聞かれたり、話したりすることが多くあります。
「何度も言ってるでしょ。何回言えばわかるの!」
「その話、何回目だと思うの!」

本人にとっては、記憶に残っていないので、繰り返し話します。
言葉への理解力が悪くなる分、空気は敏感に感じます。
「何度も言ってるでしょ。何回言えばわかるの!」
「その話、何回目だと思うの!」大きな声で、口調がきつかったり、表情が怖かったりするとその記憶が残ります。

目の前の人、怖い人。となります。

声かけ一つで大きく変わります。
表情や語尾に注意が必要です。

でもね、それが家族になると難しいのです。
私は、離れて暮らしていたのでその辺りのコントロールはできました。

毎日だと、無理です。
母は、妹が怖い人になっていたのです。

認知症の症状のある方と一緒に暮らす苦労は、その当事者にならないとわからないものです。
介護しているご家族にも、自分を生きて欲しいと思います。

私たちの様々な活動を通じて、そのようなこともサポート出来ると確信しています。
支援する側、される側でなく・・・

一緒にこの世の中で楽しんで、笑顔で生きることができる仲間として。
いつもそばにいます。

一緒に遊びましょう〜

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございます。