認知症と共に生きる母

退院から、5日目

眠る時間が多くなってきた母。
瞬きも少なく、目が濁り始めている様な気がする。
体内の水分代謝の低下、老廃物の排泄障害、血流の悪化などが原因のようです。
正気が失われつつあります。
全身の機能の低下や栄養不足、酸素不足などによって、目の力が弱くなり角膜の機能が低下するからだそうです。

認知症の終末期が、メディアでも取り上げられることが多くなっています。
先の見えない認知症介護。
認知症の症状が様々なように、認知症の方の終末期とどのように向き合うのかも様々だと思います。

病院で最後を迎える
介護施設で最後を迎える
自宅で迎える

どれもその人にとっては、命の仕舞いなどで素晴らしいことだと私は思います。

母の場合は、脳内出血のため死にむかっていることは確定しています。
自宅に戻り、3日、7日、10日。

長くて1ヶ月。
1ヶ月はもたないだろうと医師が宣告して下さったこと。これは、在宅で看取ると決めた私たち姉妹にとっては安心の材料です。

認知症は終わりのない介護と言われますが、
残された時間はもう少し。
悔やむことないように母に話しかけ、触れる時間を大切にしたいと思います。

世間の人は、「大変やのに。」「感心するは。」「素晴らしいは。」と声をかけてくださいますが、そもそも入院させてしまったことで、このような状態になってしまいました。しかし、入院していなければ転倒していたかもしれないし、介護トラブルが大きなっていたかもしれません。

たらればです。

今の状態をいかに感謝できるか。
日常を変えることなく、淡々と過ごすことができるのか。
それにつきます。

慌てることなく。
悔やむことなく。

母が決めてやってきた寿命の日がくるまで待つだけです。

今夜も健やかに眠っています。

最後まで読んで頂きありがとうございます。