認知症と共に生きる母

在宅生活 7日目
そろそろ命の仕舞い

母の側にいることしかできない。
妹は悲しみで胸が苦しいと訴えている。

私は、全く感情が動かない。
冷酷すぎるのかな。

でも、1ヶ月前に覚悟したことだから。
もう、十分泣いた。
感情ももっていかれて、仕事とのバランスに苦しんだ。

妹が悲しんでいる理由は、なんだろうか。
私は、人としてこれから妹と支え合って時を過ごせるのだろうか。

このことは、またゆっくりと向き合おうと思う。

11/12 夜中に数分間、母の顔が冷たくなり、浅い呼吸になり始めた。
妹の不安がマックスなり、訪問看護の方へ連絡をすることになる。

酸素飽和度93だけど、状態を話すと、

「そろそろ近いかもしれませんね。」電話の向こうで、所長さん。
「何もすることができませんが、お伺いしますね。」

家族のメンタルケアのために。
ありがたい存在です。

無呼吸になる時間が増えてきた。
痰も驚くほどに絡まなくなった。
痰吸引、中止。

脈が触れなくなったら、血圧80を切り始めているそうだ。
呼吸を確認しながらの状態が続く。

昨日、お見舞いに来て下さった元看護師さんからのアドバイス。
果汁を絞って、口腔ケアのスポンジであげると良いよ。
ベッドを囲んで食事をすると本人も食べている気持ちになるよ。

めちゃくちゃ感動した。

そうよね。
病院んじゃないし、なんの制限もないから。

母の好きな音楽をかけることにした。

もう一度、お天道様を拝もうよ。

いっぱい我慢してきたね。
もう、軽くなって良いんだよ。

たくさんのありがとうを言った母
母は、たくさんのありがとうをもらった人

私もどこまでそうなれるのか。

また、新しい人生の扉が開こうとしているね。

ありのままカフェの名物おかかまみれ
母にも食べさせてあげたいな。