認知症サポーター養成講座

「認知症サポーター」とは、特別なことをするのではなく、認知症を理解し、寄り添うことができる人のこと。
改訂版のテキストには、” 共生 ” することから話が始まります。

今回は、健康推進員さんのグループに向け、「認知症サポーター養成講座」の講師を務めさせて頂きました。
健康推進員さんとは、「自分の健康は自分で守り育てる」という自覚と認識を持ち、日常生活において自ら実践することなどが主な役割とされています。各学区から健康推進員としてのボランティア活動に参加しようと意欲を持った人たちの集まりです。

講座が始まる前、世間話をしたことで距離が縮まり、受講中も会場の雰囲気が柔らかい感じになりました。私は、介護関係の資格がありません。その分、私なりの経験をお伝えし、何かの参考になればとボランティア活動をしています。
母の事例や介護現場で感じたこと、講演会や友達の下坂さん(若年性認知症)の言葉を借りてお話をしました。
ついつい熱が入ります。自分ごとだから。長生きすれば誰もがなります。

講座が終わり、手作りのおはぎを頂きながら個別でお話をしました。
その中で印象的だったのが、70歳代、デイサービスで調理のお仕事をされている方でした。
ご利用者の様子を見て、「私も認知症になってしまったらあんな風になるのか。」と不安になって仕方がないとご相談を受けました。

私は、こう答えました。
「その不安を捨てましょう。” 私は調理のお仕事をして元気に暮らしている。” そうはならない。」不安を感じて、悩むことが ” 引っ張られている。”ということなのです。
元気に働けていることが、素晴らしいと私は思います。

大津市北部は、高齢者人口比率と介護施設、居宅事業所(ケアマネ)、訪問介護事業所の数が足りていません。施設や事業所を設置しても、働く人が足りません。高齢者の方が働き、このようなメンタルになっては元も子もありません。元気なシニアを増やすことも重要課題です。

おはぎとお茶の時間は、3人ずつぐらいで皆さんお互いの話を熱心に聞き、大きな声でお話をされていました。みなさん意識高い方ばかりなので熱心に聞いて下ったことに感謝しています。

このようなコミュニティがいくつもあり、連携しあうことで地域共生が出来るのです。

困ったことがあれば助け合える仲間があっても、困った時に「助けて。」と素直に言える自分自身であるか。ここが大切だと私は思います。